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「お月見泥棒」って知ってますか?やったことありますか?
私の育った町には「お月見泥棒」ってのがある。子どもの頃、中秋の名月の日になると、ススキをとってきて、お団子やお菓子と一緒に縁側に備えた。夕方になると子ども達が大きなビニール袋を手に、お供えのお菓子などをいただくのだ。泥棒するのだ。
アツアツの里芋を供えてる家もあって、その場でいただいたりもした。大きな家は大金持ち!という子どもながらの勝手な思い込みから、みんなで競争して、その家を狙ったものだ。
この「お月見泥棒」には、いつの頃からか、暗黙のルールってのができた。
1.1軒から泥棒するお菓子は一人1個(当たり前か・・・)
2.自転車では行かない(夕方からなので危ないから)
3.町外には行かない(これはあまり守られない)
4.小学6年生まで(これもあまり守られない)
私が子供の頃は、お菓子は取り放題?だったけど、今は、お供えする側も一個ずつ泥棒しやすいように気を遣い、泥棒さんも立ち去る時には「ありがとう!」と大きな声で御礼を言う。
我が家は毎年100人分のお菓子を用意するが、残ったことは一度もない。足らなくなると、冷凍庫に残っているアイスクリームやパン。梨やりんごにバナナまで登場することも。
我が家の泥棒は3人から2人に減った。長男は中学生だから、家で留守番になったのだ。泥棒2人が帰ってくると、「ちょっとちょうだい」と言って物乞いをしている。泥棒の2人は「ええよ!」と気前がいい。何故って、スーパーの袋に一人3袋ずつパンパンにお菓子が入っている。これだけあれば、自然に気前もよくなるのだ。
この日は、毎年、泥棒したお菓子を夕食前にたらふく食べることになる。だから、夕食はお茶漬け程度でオッケーなのだ。子どもが泥棒してきたお菓子の中には、おつまみに最適な物もかなりある!ビールを飲みながら、その日の泥棒行脚の話を聞くのはなかなか楽しいものだ。「○○さんちは、手作りのクッキーやで」「あそこは、毎年ジュースやな〜」「○○さんちは売り切れるのが早いで、来年は早いうちに行こうぜ!」・・・・
さぁ、今年の中秋の名月は10月3日。残念ながら、天気予報では雨。傘をさしながらまわるのかな?我が家の泥棒2人も来年は中学生。最後だ。なんだか・・・寂しい。
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